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東京創元社[8月の近刊案内ほか]


東京創元社メールマガジン(2016年6月16日発行)

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○CONTENTS○
1.近刊案内(2016年8月以降の刊行予定分)
2. 小林泰三『クララ殺し』刊行記念サイン会を開催!
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1.近刊案内(2016年8月以降の刊行予定分)
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【単行本】
◇『ミステリーズ!Vol.78』
(A5判並製)
これを読めば貴方も作家になれるかも? 山本弘による、初の実践的創作講座「料理を作るように小説を書こう」スタート。西條奈加〈お蔦さんの神楽坂日記〉第3シリーズ最終回。滝田務雄、美輪和音ほか最新短編掲載。「Meet the Author:似鳥鶏×青崎有吾」レポートなど。

◇『泉』キャサリン・チャンター/玉木亨訳
(四六判並製)
“わたし”は自宅監禁されることになり、〈泉〉へ護送された。干魃有事規制法で行動が制限され、3人の男に監視されている。異常な干魃の中で“わたし”がいるこの農場にだけ雨が降るからだ。“わたし”はあまりの状況に精神的に不安定になるが、心の安寧を得るため聖職者との面会を認められ、外の世界の様子を聞き出しながら自分の過去を語りはじめる。かつて〈泉〉でどのような殺人事件が起こり、“わたし”は何をしたのか。異様な世界で展開される鮮烈な物語。

◇『気まぐれ食堂(仮)』有間カオル
(四六判並製)
自分の店を持つことが夢の料理人・実果は、三ツ星レストランの雇用が決まった矢先にケガをして失業、恋人にも逃げられてしまう。不運が重なり落ち込む彼女だが、「これは神様がくれた休日なんだ!」と吹っ切り、夏休みをかねて瀬戸内海の小島を訪れることに。そこで待っていたのは、気まぐれで営業しているという不思議な食堂。食堂を通じて島の人々とふれあいながら、実果はすこしずつ夢と向き合っていく――。ゆったりとした時間が流れていく、夏休みのような小説。

◇『名探偵の証明 蜜柑花子の栄光』市川哲也
(四六判上製)
「六日間で全国四つの事件を解決せよ。さもなければ人質を殺害する」謎の覆面グループから蜜柑花子の探偵事務所に脅迫が届く。蜜柑の天敵・祇園寺恋も絡む中、人体発火、ダイイングメッセージなどの謎をタイムリミットまでに解くことができるのか。そして覆面グループの真の目的とは? “名探偵の矜持と救済”を描くシリーズ完結編。

◇『時の声 J・G・バラード短編全集Ⅰ』J・G・バラード/柳下毅一郎監修・浅倉久志、伊藤典夫、中村融、増田まもる、山田和子、山田順子、吉田誠一訳
(四六判上製)
〈破滅三部作〉、『ハイ・ライズ』などの黙示録的長編で、1960年代後半より世界的な広がりを見せたニュー・ウェーブ運動を牽引し、20世紀SFに独自の境地を拓いた英国きっての鬼才作家バラード。その生涯に残した97の短編を執筆順に収録する、決定版全集。全五巻。

【創元推理文庫】(海外ミステリ)
◇『怪盗紳士モンモランシー』エレナー・アップデール/杉田七重訳
Monmorency
囚人493ことモンモランシー。警察から逃げる際瀕死の重傷を負ったが、運良く若き外科医ファーセットの治療の被験者となり、一命をとりとめた男。無事刑期を終え娑婆に出たモンモランシーは、高級ホテルに滞在しながら、ロンドンの地下に張り巡らされた下水道を使い、次々とお宝を頂戴していく。昼間は紳士、夜は泥棒、二つの顔をもつ男。だがある日暴れ馬を取り押さえたことで、彼の運命は大きく変わることに。痛快シリーズ第一弾。

◇『幻の屋敷 キャンピオン氏の事件簿II』マージェリー・アリンガム/猪俣美江子訳
Safe as house and others
ロンドンの社交クラブで起きた絞殺事件。証言から考えるに、犯人は“見えないドア”を使って現場に出入りしたとしか思えないのだが……。名高い「見えないドア」を始めとして、留守宅に現れた謎の手紙が巻き起こす大騒動を描く表題作。警察署を訪れた礼儀正しく理性的に見える老人が、突拍子もない証言をはじめる愉快この上ない逸品「奇人横丁の怪事件」等を収録。本邦初訳作を含む、読みはじめたら止まらない、巨匠の日本オリジナル短編集!

◇『叫びの館(上下)』ジェイムズ・F・デイヴィッド/公手成幸訳
Fragments
突出した能力を持つサヴァンたちを対象にした超心理学のプロジェクトを推し進めるウェス・マーティン。実験場に集められた被験者たちの個性豊かな振る舞いと、同僚のソーシャルワーカーに手を焼きながらも、計画は順調に進行していた。ウェスの計画とは、被験者たちの人格を統合してそれぞれの能力を備えた「フランケンシュタインの怪物」を創り上げるというものだった。だが研究チーム内に潜む恐るべき殺人者がウェスたちに魔の手を伸ばす。

◇『ささやく真実(仮)』ヘレン・マクロイ/駒月雅子訳
The Deadly Truth
奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。彼女が知人の研究室から持ち出した新薬には、強力な自白作用があった。クローディアはその薬を自宅のパーティーで飲みものに混ぜ、宴を悲惨な暴露大会に変容させてしまう。その報いか、深夜、彼女は何者かに殺害された……! 死体の発見者となった精神科医ウィリング博士が、意外な手がかりをもとに指摘する真犯人とは? マクロイ屈指の謎解き純度を誇る、傑作本格ミステリ。

◇『北京から来た男(上下)』ヘニング・マンケル/柳沢由実子訳
KINESEN
凍てつくような寒さの未明、スウェーデンの寒村に足を踏み入れた写真家は、信じられない光景を目にする。ほぼ全ての村人が惨殺されていたのだ。ほとんどが老人ばかりの村が、なぜ。休暇中の女性裁判官ビルギッタは、亡き母が事件の村の出身であったことを知り、ひとり現場に向かう。事件はビルギッダを世界の反対側へ、そして過去へと導く。刑事ヴァランダー・シリーズで人気の北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケルの集大成的大作。

【創元推理文庫】(国内ミステリ)
◇『星読島に星は流れた』久住四季
天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。ネット上の天文フォーラムで参加者を募り、招待される客は毎年、ほぼ異なる顔ぶれになるという。この集いへの応募が毎回凄まじい倍率になるのには、ある理由があった。招待客たちのあいだに静かな緊張が走るなか、滞在三日目、ひとりが死体となって海に浮かぶ。犯人は、この六人のなかにいる──。奇蹟の島の殺人事件を、俊英が満を持して描いた快作長編推理、早くも文庫で登場!

◇『いつもが消えた日』西條奈加
中学三年生の滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。芸者時代の名前でお蔦さんと呼ばれる祖母は、気が強く面倒くさがりだけれど、ご近所衆から頼られる人気者だ。ある日、幼なじみの洋平と同級生の彰彦、後輩の有斗が滝本家を訪れていた。夕飯をお腹いっぱい食べ、サッカー談議に花を咲かせたにぎやかな夜。しかしその夜、息子ひとりを残して有斗の家族は姿を消した。神楽坂一家三人行方不明事件は大きく報道され、一家が抱える秘密が明らかに――。街に不穏な空気が立ちこめるとき、お蔦さんの啖呵が神楽坂に響く。粋と人情と望が作る美味しい料理が詰まったシリーズ第二弾。

◇『少女地獄 夢野久作傑作集』夢野久作
虚言癖の少女、殺人に取り憑かれたバス運転手、南の島に流された幼い兄妹、ロシア革命直後に語られる数奇な話……日本四大奇書にも数えられる不朽の怪作『ドグラ・マグラ』の著者の本領を示す代表作を集めたベスト・オブ・ベスト!

【創元推理文庫】(国内ファンタジイ)
◇『うそつきの娘 妖怪の子預かります2』廣嶋玲子
うぶめに気に入られ、正式に妖怪の子預かり屋となった弥助。三味線になった母を探す子猫の妖怪、千弥を婿にと望む華蛇族のわがまま姫……。千弥の助けも借り、弥助は次々妖怪たちの問題を解決していく。そんな折、妖怪の子どもたちが行方不明になるという事件が発生。行方不明の子妖怪を探しに浅草にいった弥助は、そこでひとりの女の子に出会った。心に傷をもつ男の子と妖怪の交流を描いた、ちょっと怖くて心温まるお江戸妖怪ファンタジー第二弾。

【創元SF文庫】(海外SF)
◇『霧に橋を架ける』キジ・ジョンスン/三角和代訳
The Man Who Bridged the Mist and Other Stories
【「本の雑誌」2014年SFベスト第1位】二つの月が浮かぶ世界で、危険な”霧”の大河に初めての橋を架けようとする人々の苦闘と絆を描いてヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞した表題作をはじめ、世界幻想文学大賞など数々の賞に輝く傑作11編を厳選収録。不思議に満ちたこの世界での出会いと別れ、そして孤独と愛を、現代アメリカSF界きっての名手が鮮やかに描く。感動の幻想SF短編集、待望の文庫化
読書 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/06/19 05:22
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