グレッグ・イーガンの「プランク・ダイヴ」を読む。
プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF) (2011/09/22) グレッグ・イーガン 商品詳細を見る |
この記事作成はシノハラユウキさんの読書メモを参考にしました。
あと、あとりの本棚 ~SFブックレヴュー~さんも参考に作成しました。
○クリスタルの夜
>仮想空間の中に人工生命を走らせて、人為的に進化させることで、知性、ひいては人類よりさらに発達した知能を作ろうとする富豪の話。
○エキストラ
>わりと初期の短編らしい。不老不死を願うある富豪が、自分のクローンに自分の人格を移植するという話。
○暗黒整数
>『ひとりっ子』所収短編「ルミナス」の続編。読んでなくてもわからないわけでもないと思うが、併せて読んだ方がよいと思う。(シノハラユウキさん)
>何よりもまず、 暗黒整数ダークインテジャーというネーミングがすごくいい。 暗黒物質ダークマター(wikipedia:暗黒物質)、 暗黒ダークエネルギー(wikipedia:暗黒エネルギー)に対して、数学版の、暗・黒・整・数!!!!! これにはもう、SF魂をくすぐられまくりだ。これを読むだけでも、この一冊を買う価値がじゅうぶんある。(あとりの本棚 ~SFブックレヴュー~さん)
○グローリー
>冒頭がかっこよすぎだし、面白すぎ中性子使った核反応だかなんだかで、ナノマシン載せた針状のロケットが亜光速で恒星間飛行するというシーン。イーガンとしては珍しく、地球人類が出てこない宇宙もの。宇宙全体に広がる文化圏に属す種族と、まだそこまで到達できていない種族のコンタクトの話。
○ワンの絨毯
>長編『ディアスポラ』の中に組み込まれているエピソードだが、最初は独立した短編として発表されていた。
○プランク・ダイブ
>こちらも、人格をソフトウェア化して宇宙へと旅立ったポリスの話。ある物理学者のグループが、人格をコピーした上でナノサイズの宇宙船でブラックホールへと向かうミッション=プランク・ダイブを計画する。
○伝播
>これまた、ナノマシンを飛ばして恒星間飛行させるというネタ。ただしこっちは、地球人類の話で、遠未来というわけでもない。生命探査のため、系外惑星へとナノマシンを送り込むプロジェクト。
しかしわかる人にはわかるんだなあ。
自分には正直「プランク・ダイヴ」はお手上げで人におすすめするのはちょっとためらわれるレベル。
しかしまさかの「SFが読みたい!」の1位なんですよな・・・・・・。
「ねじまき少女」1位かと思ったけど、でも正直、自分の中ではそんなに・・・・・・っていう感じ。難解ではないけどさほど魅力的には思わなかった。
でもSFはどんどん難解になっていくような気がしないでもない。
自分の2012年ベストSFはジャック・ヴァンス『奇跡なす者たち』 山岸真編『ポストヒューマンSF傑作選 スティーヴ・フィーヴァー』 J・G・バラード『千年紀の民』あたりかなあ。
ジャック・ヴァンス『奇跡なす者たち』はとても良かったので文庫化して欲しいですw
コメント
No title
グローリーの宇宙船はナノマシン載せてませんよ。針が太陽に突っ込んでプラズマと相互作用すると結果的にナノマシンが生まれるように超絶神業な微調整してあるだけで。
グローリー、ナノマシン
ご指摘ありがとうございます。そっか~ナノマシン載せてませんでしたか。