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神様のメモ帳 3巻感想


神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)
(2008/06/10)
杉井 光

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 いままでパラパラとしか読んでなかったので今回はしっかりと読んだ。
 相変わらずケータイの着信が「コロラドブルドッグ」なのなw
 読んでて思うことは「たったひとつの冴えたやり方」とか「死者の代弁者」とかのワードを使ってるのでもしかしてSFが好きなのかな?
 その辺もニヤリとさせてくれていい感じ。
 SFが好きでメタルが好きでなんというおれ好みに仕上がってるのだろうw
 素晴らしい、素晴らしいw
 
 んで今巻は彩夏が戻ってきた。冬の事件の後遺症で、僕との過去をみんな忘れて――。
 なにがつらいって彩夏が最初、「藤島くん、藤島くん」と親しげだったのにいまじゃ「藤島さん」と他人行儀なのがつらい…・(ノД`)・゜・
 ミンさんが彩夏に向かってつけ麺大盛りを頼むシーンはジーンとくる。

『ミンさんは麺ふた玉をお湯の中に放り込みながら「皿!」とだけ言った。彩夏の身体はびくっと反応し、勝手に動いた。四角い平皿を後ろの棚から取り出し、チャーシューともやしとメンマを盛り付ける。ミンさんがゆであがった麺を山にしてのせた上に、彩夏は刻み海苔を手早く散らし、そこではっと気づいて、呆然とミンさんをみやった。
 やかましくくっちゃべっていたテツ先輩たちも、いつの間にか黙り込んでいて、スープの煮立つ音と換気扇の音だけが響く湯気の中で、ようやくミンさんは彩夏と目を合わせて、優しく微笑む。
「早くもってけよ、冷めるぞ」
 彩夏はちょっと危なっかしい手つきで、つけ麺の皿とつけ汁の椀を僕の前に置いて、目じりにちょっと涙の浮かんだ営業スマイルで言う。
「……お待たせしましたっ」
 僕は思わず目をそらしてしまった。割り箸を手にとったけれど、胸になにか熱いものがつかえていて、一口も食べられなかった。
 彩夏は戻ってきた。『はなまる』に――戻ってきた。
 なにもかもが元通りにはならないかもしれないけど、それでも。』

 なんだか国語の教科書にでも載ってるような文章だが(爆)それがいいw
 非常にジーンとするし感動する、泣ける。
 ベタだけどなんか、いい。

おまけ
ミンさん「じゃあクビ。お疲れさん」
ナルミ「もっとこう言い方ってもんがあるでしょ?」
「二度とうちの敷居をまたぐなよ」
「なおさらひでぇよ!」

 彩夏のほうが仕事ができるのでナルミをクビにしようとするミンさんとナルミの会話。
「さよならピアノソナタ」のときもそうだけどギャグもうまいよな、杉井光。

ラノベ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/07 16:27
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