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都市と都市 (ハヤカワ文庫SF) (2011/12/29) チャイナ・ミエヴィル 感想


都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)
(2011/12/20)
チャイナ・ミエヴィル

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 いつからこの都市が本物だと錯覚していた?っていう漫画の「ブリーチ」を思い出してしまうのだけど(爆)ここの「ブリーチ」の意味はつねに両国を監視している場所(組織)。~行為、~するといった場合は行為としてのブリーチ(違反)を意味する(SFマガジン2月号参照)とかー用語解説集が欲しかったです。ちなみによく出てくる「クロスハッチする」はベジェルとウル・コーマが混じる(同じ場所に存在する)地域。グロストピカリーは見てはいけないが見えているという矛盾状態をあらわしたり。

「都市」というとイタロ・カルヴィーノの「見えない都市」とかも想起してしまうのだけど。
 あと読んでて思ったのはカズオ・イシグロの「充たされざる物」を読んだまるで霧の中を歩いているような不思議な感覚。
 ミステリでもありSFでもある新しい不思議な小説でいい感じに楽しく方向感覚を狂わされるw
 新しいねえ。
読書 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/02/02 10:53
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