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黒檀   リシャルト・カプシチンスキ著 感想


黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)
(2010/08/11)
リシャルト・カプシチンスキ

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『内容紹介
ルポルタージュ文学の第一人者が、40年におよぶ取材をもとにアフリカ諸国の断片を鋭く切り取り、個人的な体験と庶民の視線から二十世紀後半のアフリカの本質をえぐりだす。待望の本邦初訳。

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉
ルポルタージュは文学である、と言うためにはそれを書いてみせなければならない。その第一人者としてカプシチンスキは欧米で高く評価され、崇拝されてきた。困難な旅を通じて二十世紀後半のアフリカを記述した、すべてのノンフィクションの物差しとなる作品。
内容(「BOOK」データベースより)
ポーランドの新聞・雑誌・通信社の特派員として世界各地を駆けめぐり、数々の傑作ルポルタージュを上梓した著者による、小説よりも奇なるアフリカ取材の集大成。数十万人が山刀で切り刻まれた大虐殺の要因を解説する「ルワンダ講義」や、現代アフリカ史上最も有名な独裁者の素顔に迫った「アミン」、アフリカ最大の青空市場の人間模様を描いた「オニチャの大穴」ほか、1958年にはじめて寒冷の地ヨーロッパから炎熱の地へと降り立った著者が、以後40年にわたってアフリカ各地を訪れ、住民と交わした生きた言葉をもとに綴った全29篇の文学的コラージュ。待望の本邦初訳。』

 どんだけアフリカ人が白人のことを嫌いかよくわかる。
 黒人と白人の問題は非常に根深いよな。
 これだとヨーロッパ人を嫌いになる。
 そうだよなあ、アフリカ人はどこも侵略してないのにヨーロッパ人が勝手にやってきて奴隷として働かせられりゃ頭にくるよな。
 そういう人間の浅ましい歴史の犠牲者たちがアフリカ人なんだと思うと悲しくなる。
 リンカーンが奴隷解放宣言したのは画期的だよなと思ったりいろいろしみじみしてしまった。
 非常に良著であったわー。
 ルポタージュっで思い出したけど「深夜特急」が読みたくなったわ。

 
読書 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/09/08 08:18
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